asuka01

映画「花のあすか組」

角川映画

出演 つみきみほ 武田久美子 他


こぼれ話し1
スタッフはつらいよ1





映画こぼれ話1


大変!もうその一言です。
機会があればビデオをレンタルして、借りてみて下さい。まさに血と汗の結晶です。
お話はたいしたことありませんが・・・・
この前に撮影されていた、「帝都大戦」のオープンセットを使い回して撮影しました。
そのセットの飾りに約1月かけて、全く違う世界に仕上げてしまいました。
舞台は近未来の設定になっています。原作とは全く違います。

オープニングのタイトルバックにもなる、メインストリートのナイトシーン。撮影に2週間。この間、
ほとんど徹夜。東映始まって以来のハードスケジュールと言われました。
季節は真夏、風呂にも入れません。皆さん!真夏に2週間風呂に入らないとどうなるかわかりますか?
まさに、生ごみ・・生きた生ごみ状態で、異臭を放ちながら仕事してました(゚-゚)

ドリンク剤で、無理矢理体を起こしながらなんとか乗り切りましたが・・・。

下の写真は当時の新聞広告です。(^O^)
この作品、またゆっくりと話しますね。






映画スタッフはつらいよ1


この作品は過激な思い出が一杯あります。
警視庁に睨まれることになったのも、この作品のせいです。
^^;といっても、犯罪者ではないですよ(^O^)

主人公のアスカは、火炎瓶を武器として、常に携帯している設定でした。
皆は、火炎瓶と聞いてどんな形を想像しますか?
普通はコーラのような空き瓶にガソリンを詰めて、布で口をふさぎ、火をつけて投げる!
違いますかね?少なくとも僕はそうでした。
だから、台本を読んで不思議だったんです。簡単にアスカは火炎瓶を取り出して投げる!
しかもアクションの中で。
監督に質問しました。そしたら、「違う!」っていうんです。
じゃ、どんな形ですかと聞くとスマートで、携帯できて、簡単に投げられるっていうんですね。
ワンアクションでできるもの。しかも、ワンカットで撮影するっていうんです!
これは恐ろしいことです。(-_-;)。普通、爆破シーンはカットを割ります。

1.役者が爆破物をつかみ投げる。
2.空を舞う爆破物。(仮面ライダーとかによくありますよね)
3.爆発シーン

こんな感じで・・・でないと、どこに着地するかわからないし、確実なカットが望めない
その上スタッフの危険を考えると、そうせざるをえない訳です。
ところが、監督はワンカットという訳ですから、投げたものが爆発しないといけない訳
です。つまり、爆発物を作れと、こういう事になったんです。(-_-;)
ハッキリそう指示はしませんが、意味するところはそういう事です。
さあ困った。助監督と悩みの数日が過ぎた頃、ある雑誌を持ってきました。
そこには、ある薬品を酸性のものと混合すると一瞬にして90度まで発熱する薬品の
ことが書いてありました。これだ!皆そう思いました。
持ちやすい瓶の中に、可燃性の液体と、酸性の物を入れる。瓶の周りをその薬品を
まぶしたガムテームを巻きつける。意見は一致!
そこで、その薬品探しです。
いつも、塩酸なんかを仕入れる会社へ行きました。行ってみてビックリしました。
そこのポスターに「危険!○○○○○!過激派が狙ってる!」と書いてあります。
もちろん探している薬品のことです。なんとかかんとかいって、一瓶だけわけてもらいました。
使わないという条件で。指紋まで取られて。(-_-;)

使っちゃいました。

テストは大成功です。監督も大喜び!「すごい!」と、そして一言、
「危ないから、カットを割ろう!」   (・o・)(-_-;)(・o・)(-_-;)(・o・)
それなら、こんな薬品いらなかったのに!

結局、必要なくなったその薬品。どうするか・・・・
美術の倉庫には、酸系の薬品類が結構あります。金属を腐食させて、錆びの効果を出したり
するために。そんなところにこんな薬品おいとけません。
結局、買ったところに返しました。

数ヶ月後、そこに行った時のことです。
「○○さん!こないだのやつ、使っちゃってたでしょ!」
しどろもどろな答えの僕、
「駄目ですよ!○○さん気をつけてくださいよ!リストにのっちゃったから」
「????リストって?」
「ウチのような会社は、定期的に警察の点検があるんですよ。その時に、こないだの薬品!
チェックうけて。減ってるもんだから!○○さん、チェックされたよ!」
「????僕が?」(・o・)
「気をつけた方がいいよ!爆破事件なんかあったら、ローラーで一発でかかるからね!」

「・・・(・o・)」







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